2021年 9月19日(日)「2021年度 情報処理学会関西支部 支部大会」にて論文発表を行いましたのでご報告いたします。

概要

「2021年度 情報処理学会関西支部 支部大会」とは、一般社団法人「情報処理学会 関西支部」が開催する、関西地区における情報処理分野の研究者・技術者等による研究成果発表ならびに活動報告を通じた交流の場を提供することを目的としたカンファレンスです。

日本AIコンサルティング 代表 香月章宏は「PC業務ログからタスク名を自動で把握する仕組みとその応用」と題し、PC業務を有用性・公平性・透明性の観点から測定するための仕組みを開発し、本仕組みを利用した業務管理や人材管理の事例・実績について講演しました。
業務管理については自動化業務の洗い出しや業務削減効果とその把握から業務管理に寄与できることが確認できていること、人材管理については残業時間削減、教育においてはリカレント教育への展開を目指していることについて言及しました。
今後については業務管理と人材管理への展開を進めていき、人がどのように働き、学んでいくかといったことを計測、評価していく仕組みとしてオープンに活用される「意思決定のプラットフォーム」としていきたいと考えています。

 

講演資料

講演資料:【J-AIC】情報処理学会関西支部大会

 

論文一部抜粋

 経済産業省の「2020年版ものづくり白書」において,“2019年から2020年にかけて、米中貿易摩擦に代表される保護主義的な動きの台頭、地政学的リスクの高まり”や“2020年1月以降の新型コロナウイルス感染拡大等により、我が国製造業を取り巻く環境は、かつてない規模と速度で急変しつつあり、かつきわめて厳しいものとなっている。”と指摘し,この環境変化を乗り越えるために“企業変革力を強化するデジタルトランスフォーメーションの推進の必要”を論じている.また,このコラムにおいて生産性向上した小松製作所の事例が紹介されている.そこでは,「リアルタイム稼働状況,日毎稼動率,出来高,切削抵抗」などを測定し,その結果,生産性を高めたことが報告されている[1].測定の重要性は上記以外でも論じられており,松原は“業績評価/業績管理の世界には,「測定できないものは管理できない」という原則がある”とし[2],さらに,キャプランとノートンは“戦略を測定せよ”としている[3].工場などでは,測定についての研究,事例も多い一方で,PC業務の測定は,まだその事例が相対的に少ない.これは工場の生産ラインなどと異なり,PC業務においては非定型な業務が多く含まれ,業務の進め方や手続きにおいて作業者の裁量が大きいなど,「なにをしているか」といったことの定義や把握が難しいためと考えられる.
 そこで,本稿はPC業務を測定するための仕組みとその応用について紹介し,今後の展望について述べることを目的とする.

論文:【J-AIC】PC業務ログからタスク名を自動で把握する 仕組みとその応用

外部サイト:2021年度 情報処理学会関西支部 支部大会 開催のご案内 (ipsj.or.jp)

 

日本AIコンサルティングについて

日本AIコンサルティングは人工知能を使用したWEBサービスの開発や業務ログや財務データの分析を行い、企業の課題を解決するコンサルティング会社です。

大手企業様への業務改善・予算計画策定から実行支援、データ分析によるマーケティング企画立案、自然言語処理と機械学習を使用した自社プロダクト開発、AI、BIなどを用いた社内データ利活用支援など、当社の事業は多岐にわたります。また、自社プロダクト「AKT」は特許取得済みであり、複数の企業様へ導入・活用支援を行っています。

他にも大手スポーツメーカー企業様と心拍センサを使用したストレス解析や、電子ペンツール開発メーカー様と電子ペンツールの入力分析による理解度計測の実施、また画像認識技術を活用した納品製品の精度測定など様々なプロジェクトに関わってきました。

日本AIコンサルティング株式会社の詳細はhttps://j-aic.com/をご覧ください。